⊂Nintendo⊃アニメ特撮任天堂総合スレ その2684

374：名無しさん必死だな[sage]：2010/09/09(木) 16:44:22 ID:???0

レスニンは延々と続く彼女の自慢話に辟易していた。
世を厭うサトツクの話し相手はレニスンしかいないのだから仕方ないことなのかもしれない。
「でね、僕が一喝したらそいつらみんな逃げちゃったんだよ。すごいでしょ？」
「あぁすごいな、それ」
サトツクの自慢話を斟酌しつつ適当に受け流す。

俺は何をやっているんだろうか。

レスニンは自分に問いかけた。
全ての元凶は自分であると理解している。
ユウセイの上前をはねようとしたのがいけなかった。醜い煩悩に駆られ、自分を捨ててしまった。
親しき友の激昂を目の当たりにし、ようやく理解した現実は非常だった。

蛇蝎のごとく忌み嫌われる生活は辛かった。
だから逃げた。
それがどれほどの罪なのか、今になって痛感する。

先行き不安ばかりだった。
コンサレード反乱軍からサトツクを守れるか、サトツクを自分の薄給で養っていけるのか、そしていつまでサトツクと一緒に居ることが許されるのか。
小気味よく聞こえる甲高い声を耳にしながら、レスニンは物思いに耽るのだった。